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揺れる輸送トラックの中、1人の青年が隣に座るユウに話しかけてきた。
「おいっお前どっからきたんだ?兵役なんてやな法律できたなぁ。しかもこの戦争中に…て言うか戦争中だからか…」
「……」
「ふっ…何も喋らないか…面白くない奴だな…」
ユウは何も語らずに頭を上げ、幌内を見渡した。そこには、5~6人の同い年くらいの若者たちがユウ達と同じように居座っていた。
「俺の名前はタケシ・・・白川剛だ。・・宜しくな・・」
タケシが手を差し出すが、ユウはそれを何故か無視をする。
やけにトラックが揺れる。恐らく、元演習場だった荒れ地にたどり着いたのであろう。
「おいお前等私語は慎め!もうすぐ基地に到着する。到着と同時に貴様等は荷物を寮に置き、着替えて第二演習場に集合だ!」
助手席から上官らしき人物が声をかけたてきた。
数分経つとトラックは、基地の駐車場に着いた。ユウ達が車からおりると、直ぐに宿舎へ案内された。
「ここがお前等の宿舎だ!部屋には既に、お前等に渡してあるドッグタグに書かれた認識番号が記載してある!直ちに軍服に着替え1600時に、第二演習場に集まれ!では解散」
ユウ達は急いで自分の部屋を探す。4時まで後20分しかない。やっと見つけた部屋には、番号が3つ記載してあった。
「おっあんちゃん奇遇だね。俺と同じ部屋だ」
ふと声の方を見ると、白川剛が立っていた。剛の容姿は丸坊主で、何故か顔に傷がある。昔喧嘩で傷つけられたのだろうか?目はかなり大きい。彼は自分とは正反対の彫りの深い顔立ちをしていた。
「俺は兵役は嫌だなんだが、M.Aには乗ってみたいと思っている」
M.AとはManipulate Armoredの略、通称M.A日本最大手四菱重工とトヨデンが2018年に共同開発した二足歩行型ロボット。今や世界に広がり、多くの地域で新たなM.Aが作られている。
世界警察及び軍隊には標準配置されてる。二大勢力の軍の中では、このM.A乗りが今や憧れの的ともなっていた。
「M.Aかぁ…」
「おっ!やっと喋ったかハハハ」
中に入って二人は、驚いた。
「おっ…ユウ あれってもしかしたら…女」
そう中には、1人の金髪の女性がいたのだ。
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