これが戦士育成学校

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「いやー、遅刻かな?」 なんせ今、目の前の建物から沢山の人が出てきている。 どうもさっきまで入学説明会兼入学式をやっていたようだ。 終わってしまったものは仕方ないので特に気にせず校舎へと入っていく。 事務室を見つけてそこに入る。 「すんませーん。  堂々と遅刻してしまった、ソウです」 悪気全くなしの挨拶をした。 「えっと、ソウ君ですか?」 近くにいた若い女性事務員が対応してきた。 「ういっす」 普段通りの軽いノリで肯定。 「お話しは水月様から御伺っております。」 「ん?師匠の知り合い?」 水月の名を言ったときに微妙な親しみを感じた。 「はい。彼はかつてここで講師をしてましたから」 「ふん。なるほど。弟子はとらんなど言っておきながら」 けっ、と不満げに唸る。 「それでは説明会は終わってしまっているので、私の方から簡単に説明させていただきます」 小言をスルーして本題に、ソウはこれを頷くのみで承認。 「と言っても、大体のことは水月様に伺っていると思うので割愛させてもらいます。  寮の決まり事は部屋に置いてあるしおりを参考にしてください」 「俺、寮に入んの?」 「そうです。  また、こちらは水月様が事前にこの授業はとるようにと書き記したものです」 そう言って一枚の紙を手渡す。
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