これが戦士育成学校

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それには、 算数、数学、国語、異国語、一般教養、仏教 と書かれていた。 「何故、算数と数学?  てか、仏教はもう勘弁」 頭を両手で押しさえながら唸る。 「ええと、ですね。  通常は学年のなかでホームルームと呼ばれるグループに別れて学校生活に取り組んでいただき、学年ごとに適した授業を必修科目として課されますが、あなたは特別生としての入学になっています。  特別生はホームルームに入らず自分が受けたい科目を受けれますので学年による制限を受けません」 「ほう、特別生。  そんなのあるんだ」 「はい。我が校の特徴のひとつでございます」 にっこり微笑み答える。 ―んん、いい笑顔。  無邪気な感じがしてイリィを思い出すぜ。 「よって、算数と数学というカオスな選択も問題ないと」 「はい」 ―んん、またしても良い笑顔。郷愁を覚えたぜ。 「それでは、他の科目はどうします?」 「あー、そうだな…。  まず、剣術と魔術だな」 「剣術科はひとつですが魔術はいくつかありますよ」 と言いつつリストを見せる。 ―黒魔術、白魔術か。  詠唱魔術や陣魔術とかの分け方じゃないんだ。 解説すると、黒魔術は魔王、魔族、悪魔の力をかりて魔術を発動させる魔術の総称。
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