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ヘッドホンから漏れる激しい音楽と、歩く時に奏でるブーツのタップ音が、騒がしい街の片隅で美しく呼応する………、
そのリズムが展開する片隅の空間には二人の男性、
一人は金髪のセミロングにティアドロップ、真っ白いジャケットに黒くて胴が短い長袖のセクシーなインナー、手には保護用のグローブをはめている、
下は、上同様真っ白いカーゴパンツを腰まで下げている、いわゆる腰パンである、ベルトは二本、だらしなく絞めていて、先がだらんと垂れている茶色い一本と、股下にズボンが下がらないように止めてある一本、ブーツは通販で手に入れた物、
腰には、引きずりそうなほど長ったらしい日本刀一本と、一般には出回る事は無いと思われるデザインのサブマシンガンが二丁、そしてウエストポーチが吊ってある、
もう一人は、緑髪の長めのスポーツ刈り、真っ黒いジャケットにメッシュのシャツ、首からはゴーグルをかけている、両手には、白い百合の模様が入った焦げ茶色いグローブをはめている、
下は上同様真っ黒いカーゴパンツに、その辺では買えない軍用ブーツ、多種多様のベルトを至る所に巻き付けている、
腰の少し下には、変わった形のククリ刀がベルトとカバーで止められていた、腰には自動拳銃二丁、どちらもデザインは違うが間違ってもその辺には絶対に出回らない代物であろう、
???「今日の任務は何でしたっけ??魁……、
金髪の男に魁と呼ばれた男は返答する、
カイ「自分で確認しろ馬鹿狩人、ほら、
カイと呼ばれた男は、クールに受け流し、一封の封書を狩人と呼んだ男に投げる、
カルド「馬鹿とはなんだ!!ただ少し忘れてただけだ!!
カイ「忘れんなよこんな仕事、お前この前、最近の仕事はチョロいって言ってたばっかりじゃねぇか、
カルド「忘れたねぇ~…、基本的に過去は忘れる主義なんだ、
カイ「おい、
カルドの格言に鋭くツッコミを入れるカイ、彼等にとっては、こんな事は日常茶飯事である、
しばらくして、ある建物の前に立つ二人、
『山野ビル』
カイ「ここ、
カルド「ふぅ~ん、
カイ「………、
カイ「お前本当に封書読んだのか??
カルド「読んだよ??だから??
カイ「いや、何でもない………、
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