ふわふわ

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20XX年 ある日のこと。 突如、大量のUFOが各国の主要都市に来襲した。 一軒家位のサイズの、お決まりのUFOの形のそれら。 市民は怯えた。 軍隊はミサイル類を発射したが、UFOはそれを悉く避けた。 慌てる軍隊を尻目に、UFOは着陸。 中から出てきたのは……非常にふわふわした生き物。 例えてみるなら、女の子が着ける、ボンボンのファーの大きな髪飾りに、目と手を付けたような。 白を基調としたふわふわした生き物。 軍は、どういう対応をしていいか躊躇していた。 そんな間に、次々とUFOから降りてきたふわふわ達は、風に乗って、たんぽぽの綿毛のように飛ばされていった。 重役達は困惑した。 中継していたTV局は接触をしないように強く訴えた。 しかしこの中継をみていた民衆は、宇宙人に一目会おうとみんな外へ飛び出したもんだ。 ――これが確か、3年くらい前の話。
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