SCENE 12

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音姫「あれ、弟くん?」 レット「音姉!」 玄関前で立ち止まっていたら後ろから声をかけられた。 音姫「どうしたの弟くん、こんなところで立ち止まって?」 レット「いや、ちょっと鍵がどこかにいっちゃって………。てか、どうしたのその荷物」 音姉は両手にたくさんの買い物袋を下げていた。 音姫「あははは……、買い物に行ったとき、ちょうどスーパーがタイムセールでお肉とかお野菜とかが凄く安くて、ついつい買い過ぎちゃった。だから今日の晩御飯はお鍋にしようと思ってね」 由夢「だから早く開けてくださいよ兄さん!」 音姉の後ろから由夢が出てきた。むろん由夢も買い物袋を下げていた。 由夢「私もお姉ちゃんも手が塞がってるんですから」 レット「あ、あぁ、わかった。」 鍵を開けて、俺達は中に入った。 レット「それにしても本当にたくさん買ってきてるなぁ~」 音姫「本当だねぇ~」 買ってきた物を整理しながら夕ご飯の準備を進めていく 音姫「でも、肝心なときに弟くんいないだから、お買い物に誘うと思ったらいないし、荷物運ぶの手伝って貰おうと電話しても出ないし」 レット「ごめん、音姉」 音姫「それで弟くんはどこに行ってたの?」 レット「え!、えぇっとぉ………」 由夢「兄さん、お腹空いたぁぁ~」 レット「わかったから、待ってろ!」 音姫「由夢ちゃん、待ってるみたいだし、急ごうか!」 レット「うん」
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