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ひらりはらりと舞う雪と
桜の花びら
そしてその中に佇む1人の少年
『…………………………』
少年は気づくとその場所に立っていた。
「君は!」
少年の後から1人の女性が歩み寄ってきた
「どうして?」
女性は不思議そうに少年を見る
「君がここぉ―――」
『わからない』
女性が言葉を言い切る前に少年は答えた。
「えっ!!」
『ぼくは一体誰?』
「……………………………」
女性は少し考え込むとすぐに少年を見ながら笑った。
「君の名前はねぇ」
『ぼくの名前?』
「そう、君の名前は―――
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