彼氏

2/5
前へ
/49ページ
次へ
廊下に出た優美は、目をうたがった。 『かっ・・かえで・・?』 そこに立っていたのは、歳が16歳くらい、透き通りそうな程白い肌にすうっとのびた鼻筋。厚いもっちりした唇と大きな栗色の瞳は、子犬のように潤んでいる。腰までのびた髪は、栗色でくるくるパーマ。絵本の中から出てきたお姫様のようなかわいらしい女の子だった。 優美の存在に気付いた楓とう女の子は駆け寄り優美に抱きついて 『優美ちゃぁん!』 嬉しそうに笑った。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加