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これは一人の少女が描く物語の始まりの前日の出来事
ここはとある店の中
その店の中に少女が居た
大きくも小さくもないショッピングモールの専門店に働く少女がいた。
彼女の名前は神羅紅。
黄色いエプロンを身に着け、黒い服に青のジーパンといった働くのに最適な服装でせっせこ本をダンボールに詰め込んでいた。
「(ふぅ…今日は返品する本が大量やな…)」
溜息をつきながらも手を動かす紅は文句を言いながらもこの本屋の仕事が大好きだった。
紅自身、本が大好きというのもあるが、彼女が一番好きなのはコミック等の漫画等が主だ。
そして一段落つき、ふとコミックコーナーに目を向けると、紅は目を輝かせた。
「あ、BRAVE10の新刊でとる!」
仕事中にも関わらず、一冊の本を手に取ると紅は疲れなど微塵にも感じさせない風にそのコミックを取り置きしにいった。
ーBRAVE10ーブレイブテン
風雲を呼び、
乱世を沸騰させる強者たち。
伊賀忍者・霧隠才蔵
甲賀忍者・猿飛佐助
出雲の巫女・伊佐那海----。
選ばれし10人が
真田幸村のもとに集結したとき、天下無敵の軍団(パーティー)が誕生する!!
…という書かれている分の通り戦国時代を元に描かれているが術や忍術をド派手に使うの
である意味戦国ファンタジーな話だ。
紅は特に好きなのは霧隠才蔵という主人公だ。
「早く終わらせて買おう」
うきうきしながら取り置きをし、また返品作業に戻った紅。
…紅専用の取り置き場に置かれたBRAVE10の漫画が微かに光を放っていた事に紅は気付く事はなかった…。
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