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(…落ち着いて……!別に何かされるわけじゃないんだから…!)
由香は自分にそう言い聞かせ息を整えていった。
…と、ふいに肩を叩かれる。
隣に座っていた男子だ…
「あれ?ねぇねぇ、君も桐桂大?実はさぁ~俺らも桐桂なんだ~君はなに学部?俺らはさ~―――」
どうやら由香のカバンからはみ出ていた大学パンフレットに気付いて声をかけたらしい。
しかし由香にはそんなことはどうでもよかった。
――自分が話かけられている…しかも男子に…
由香にとってあまりに突然の出来事……。
彼の質問にも答えずに、辺りを見回すと、彼女を囲んでいた男子全員が由香に注目していた…。
「!?…あっ…!わた…し…―――」
そういうと由香は…
気を失ってしまった。
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