それぞれの思惑

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『ねえ、それより部活終わったの?』 『うん』 『じゃあ一緒に帰ろ♪』 ・・・・・・・・・・は? 一瞬、何を言われたのかよく分からなかった。 え?今、こいつ一緒に帰ろうっつったよな? 『・・・・・なんで?』 『だってうちらクラスメートじゃん♪別に問題ないでしょ?』 瀬戸は笑顔でそう言った。 いや、問題あるよ。 今までろくに喋った事もねーのにいきなり? 『・・・・俺らそんな仲良しだったっけ?』 『いーじゃん、これから仲良しになれば♪』 『・・・・別に仲良しにならなくていーし』 『そーいう事言ってると全然モテなくなるよ?川村君?☆』 ・・・・こいつ なんか苦手。 つーか無理。 喋って3分くらいしか経ってないけど 俺の中でたった今、そうインプットされた。 『ま、そこで待ってるから早く来てね♪』 『え?ちょっ!おいっ!』 瀬戸はろくに俺の返事も聞かず校門の方へ走って行った。 俺はその場に一人取り残された。
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