1750人が本棚に入れています
本棚に追加
『ねえ、それより部活終わったの?』
『うん』
『じゃあ一緒に帰ろ♪』
・・・・・・・・・・は?
一瞬、何を言われたのかよく分からなかった。
え?今、こいつ一緒に帰ろうっつったよな?
『・・・・・なんで?』
『だってうちらクラスメートじゃん♪別に問題ないでしょ?』
瀬戸は笑顔でそう言った。
いや、問題あるよ。
今までろくに喋った事もねーのにいきなり?
『・・・・俺らそんな仲良しだったっけ?』
『いーじゃん、これから仲良しになれば♪』
『・・・・別に仲良しにならなくていーし』
『そーいう事言ってると全然モテなくなるよ?川村君?☆』
・・・・こいつ
なんか苦手。
つーか無理。
喋って3分くらいしか経ってないけど
俺の中でたった今、そうインプットされた。
『ま、そこで待ってるから早く来てね♪』
『え?ちょっ!おいっ!』
瀬戸はろくに俺の返事も聞かず校門の方へ走って行った。
俺はその場に一人取り残された。
最初のコメントを投稿しよう!