それぞれの思惑

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『ねえ、あのカップル二人共モデルみたーい!』 『彼女超キレー』 『つーかどっちもやばい美男美女じゃない?』 『超お似合いってカンジ』 誰かとすれ違う度に、後ろからやたら色んな声が聞こえてきた。 ・・・・・うっせーな カップルじゃねーよ! 心の中で無駄な返答をする。 あー・・・・早く家着け! 『ねえ、聞いた?超お似合いだって♪あたしらやっぱそー見えんのかなぁ?』 瀬戸が笑いながら言った。 『全然見えない。』 俺は表情を少しも変えずにキッパリそう言った。 『ふーん・・・・・まぁ、でもそのうちそーなる予定だから♪』 瀬戸がそう小さく呟いたのを、俺は聞いてなかった。
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