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あ・・・・ちょっと遅くなっちゃった。
ケータイの時計を見ると7時半を過ぎていた。
奈緒子がカラオケ行こうなんて言うから。
でも今日はお母さん居るから夕飯作らなくて大丈夫なんだよね。
『ただい・・・・・』
玄関のドアを開けるといきなり薫がいた。
『うわっ!ただいま!』
『・・・・おかえり』
一気に頭ん中にあの時の記憶が駆け巡った。
うわ、ヤバイ・・・・
とっさに視線を違う方へ向けた。
『ねえ、お母さんは?』
『いるけど』
『か、薫はどっか行くの?』
『え?コンビニ』
『そっか』
『うん・・・・・』
―・・・・・・・・・・・・・
ぎこちない会話と気まずい沈黙
お互いろくに視線を合わせられなかった。
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