これが出逢いや

8/14
前へ
/55ページ
次へ
「俺の地元はもっと綺麗な星空が見れるんやで」 「……」 「おいッ!」 「…あッ…はい!」 「何黙っとんのや?俺一人で喋ってんやんか!レスポンスせぇ!」 「…すいません」 何やってんだ私。迂濶にもこの男にみとれてしまったわ。 「ギャァギャァ騒いだり、急に黙りこんだり忙しい奴やなッ」 あッ…また笑った 「…」 「また黙んのか?」 彼が微笑むたび私の目を惹き付けて離さない もうッ!これじゃ私ただの変人じゃない!? 「あッ貴方は大学の先生なんですか?」 「そうや。化学工学を教えてんねん。これからは良輔教授と呼べッ」 「なんで私をここに連れてきたんですか?」 「さぁ?何故やろうな…佳奈チャン」 ―――ッ 「何で私の名前をッ!?」
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加