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1.酒場の灰皿は空を飛ぶ
『時計基盤』って言葉がある。
わっか状に並ぶ十二個の世界の事をそう呼ぶのさ。
わっかの中心にある十三番目の世界は
時計基盤の管理をしてるって噂だ。
世界の管理人『クコ』には部下が数人、
その内で実際に時計基盤を巡り巡っているのは黒芯と白芯の二人。
黒芯は時計回りに、
白芯は反時計回りに。
たまーにかち合うことがあれば、壮絶な喧嘩になるんだってさ。
仲悪いらしいぜ、あの二人。
まあこれから語る話はそんな事関係ない。
今回黒芯が来たのは第四の世界、出会うは三人のグーテって生き物。
この話はある意味黒芯の好奇心の強さって銘打ってもいいね。
さあどんな話か知りたいならページをめくりな、
興味がないなら本を閉じな。
話の糸を創るのは
青、赤、白色、それにちょいと蒼の混じった黒……
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