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黒芯の言葉に木の枝に座ったキミが拍手を送った。
「よくそこまで調べたもんだ」
「調べた事なら他にもあるさ。
『キミ、体のグーテ。
自分や主の筋力、視力などの体の力を強化する』」
キミに笑みを返した後、黒芯は隣のミラに視線を移動させた。
「『ミラ、具現化のグーテ。
自分が思い描いたイメージを具現化する事が出来る。
その精密さは主の精神力によって変わる』」
そして視線は、ラキがいないので空へと。
「『ラキ、情報のグーテ。
目に見える物に関する情報を手に入れる。
その精密さはやはり主の精神力によって変わる』」
これまで調べてきた事が書いてあるらしい手帳をパラパラめくり、黒芯は感心した声をあげた。
「よくもまぁ、これだけすごいグーテが集まったもんだ。審査員の所でも血眼で君達を探しているよ?」
「そのグーテに気づかないシャダンは相当馬鹿だろ?
つーか、俺はそんだけ調べたお前の素性の方が気になる」
「そうですよ。毎日毎日……どうして私達の居場所まで分かっちゃうんですか?」
黒芯の隣に足を伸ばして座るミラが不思議そうに尋ねた。
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