1.酒場の灰皿は空を飛ぶ

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そこは、空。 雲がない代わりに、空自体が白い空。 そこは、地。 水のない乾いた、地自体が砂の地。 そこには、一人の少女。 黒い髪の少女。 乾いた風が、吹く。 砂粒を巻き込んで、風が吹く。 音が鳴る。 静かな風の音が鳴る。 目を開ける。蒼い双眸がきらりと輝いた。 両手を広げる。 笑みを浮かべて、両手を広げる。 少女は口を開いた。 「お久しぶり、第四の世界」
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