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「異界への扉をムリやりこじ開けようとするのは王(あるじ)ぐらいな者だぞ!」
力を使い果たし疲労の顔を隠せない様子のレオン。
それに、たいしまったく疲労感のない暗黒丸
「さすがに、俺一人ではキツいだろ~お前が居て助かったよ」
俺達は異世界へと渡った訳だが、想像していた風景とは違い、特別な所は感じられない普通の景色。
「なあレオン本当にここは異界だよなぁ?」
俺はそう言ってもう一度辺りを見回した。
すると向こうから四角い物体が猛スピードで近づいて来るのが見えた。
「おい、あれはなんだ?馬車か?」と俺。
「馬が引いてないから馬車ではないな。
魔力で動いてる訳でも無さそうだ多分、あれが車とよはれる乗り物だろう。
科学という力で動いているらしいぞ」とレオン。
「近付いてきたな、捕まえてみるか」
「王よ、だからあれは生き物じゃなくて、乗りものだから…」
「俺に捕まえられないと言うのか!」
「そうじゃなくて、って言うか危ない!」
「見てろ!車とやら覚悟しろ!我が魔力で…」
「あれ?!」
キキー!ッガン!
「うぁ~あ!!」
「暗黒丸!!」
この世界で魔力が使える筈もなく俺は見事に車に跳ね飛ばされたのだった!
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