海の王者

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YONEXオープンジャパン決勝戦。 憧れの舞台。今そこに俺は立っている。そう考えるだけで鳥肌が立つ。  俺の名前は辻本和央。 通称『荒波の鰹』。 速攻で西城陽高校を卒業した後、速攻でホームレスになり、速攻でメキメキとバドミントンの腕を上達させていった。 そしてホームレス5年目にしてやっとYONEXの実業団に入り、速攻でトップへと踊りでた。そして社長を速攻で暗殺し、速攻で自らその座につき、いまこうして主催者兼選手となっている。 しかし、カツオには一つ解せないことがあった。それは、なぜ決勝の相手が 「あの畑中」 なのか。 ヒダヤットに関しての情報は完璧だったのだが、あいにく畑中のデータはごくわずか。 『プラーク盛り沢山』 ということだけだ。まぁ、いいだろう、私にはそんなもの必要ない。そういうとカツオはコート内へと足を踏み入れた。ラヴオールプレイ!!
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