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「竜風だとっ!?」
あの伝説の・・・・カツオはそんなはずはないと疑いロングサービスを繰り出す。
畑中はグリップで意図も簡単にハイクリアを打ってみせる。
「ウオラッ!」
カツオがジャンピングスマッシュを繰り出すが、それをグリップで絶妙なヘアピンに変える。
いつの間にかセットは畑中が取り、2セット目の15-20、畑中マッチの場面になっていた。
「ハァハァ・・・畑中、一体何がお前をそこまで変えたんだ?」
「・・・-ク・・・」
「ん?なんて「プラークだよッッッ!!!!」
突然畑中が叫びだす。
「ある日朝突然、歯にベッタリとプラークが・・・。その日からだよ、バドミントンがうまくなりはじめたのは・・・それから・・・…」
畑中が言うには自分には
《プラークの神様》
が憑いているのだという。
「さぁ、終わりにしよう」
畑中がラケットを高々くあげ、快音と共に羽を上空に舞わした。
「畑中、これが俺の最後の力だ・・・受け取れーッ!!!」
マグロバスター‼‼‼‼
ッッッ!と羽の速度が速すぎて音が聞こえなくなったほどの球威の羽が畑中を襲う!
そのときの初速は2000km/秒を超えていたという。
しかし、畑中は何事も無かったように綺麗にヘアピンで返した。
21-15で試合は幕を閉じた。スマッシュに全精力を使い果たしたカツオは灰になった。
あの時、カツオが2000kmのスマッシュを畑中がレシーブしたとき、畑中を除く、会場の人間全てに見えていた。
畑中の後ろを護る「プラークの神様」が・・・。
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