さな

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俺を抱きしめたまま 秀二が口を開いた 「本当はよ……… 今は教えたく… 渡したくなかった… だってよー…… 今渡したら… お前が 切ねーからよ… お前が笑うように…― 笑うようになったら… 渡す気だった…。」 っと……… 涙で言った。 泣く秀二に俺は 秀二の腕を離し…… 「だから だから何を…だ……? 何が言いてーんだよ!!」 っと…………― 力いっぱい秀二の体を ゆすった。
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