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しばらくすると
秀二が黙って鞄の中から
沢山の白い封筒を――…
取り出した。
俺は恐る恐る秀二に
「それ………?」
っと…………聞いた。
秀二は涙を強くさせ
「これ全部…
全部さなちゃんが書いた
お前への手紙だ……
わりー…けどよ……
敦の事もあったし…
今…お前に渡して良い
手紙なのか………
心配で内容は…
確認させてもらってた…。
だからよ―…
泣いてばっかのお前に…
一言もしゃべらねー
お前には…
渡せなかったんだ…。
これ……
手紙はよ…
お前らが別れて…
二週間後くれーから…
学校で毎日…
渡されてたんだ…。
黙ってて………
すまんかった。」
っと………
頭を下げ俺に謝った。
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