クチナシの魔法

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何もしなければ 楽に生きてゆける 嘆く先には何も無い   そんなことは始めから解っている けれども試さずには居られないの   結局最期は独りになるの  窓を覗けば 何時だって雨 雲の隙間には月が 見えて居るのに…   届かないー…   瞳をあけたら 涙がでるから ずっとずっとずっと… 閉じて居よう 何も見なければ痛まないから   でも、こんなにも切なくなる もぅ2度と痛まぬ様に もっともっともっと…貫いて   赤い雨と共に洗い流して、カシスの甘さに溺れていたい   夏になったら 庭に咲く クチナシの花よ魔法をかけて どうかもぅ2度と 痛まぬ様に   蝉時雨の中眠り続ける
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