~spring effemeral~春の儚い命

2/2
前へ
/106ページ
次へ
愛より深くて恋より尊い   気を抜いたなら憎しみにさえ変わるだろう   ゆえに誰も気付きはしない   月すら滲む程に強く 命より淡く   spring effemeral   捧げようとも嘆こうとも貴方に触れることもない…   何時かは消え去るだろうか   僕を置いて 貴方は空へ還るのだろうか?   ならば僕は水になろう 総て流す水になろう   気付かれる事の無いように   貴方の笑顔が大切で 貴方の魂が欲しかった   心が欲しかっただけなんだ だから今はただ この痛みの無い荊の道を 熱さの無い火の海を 陽炎のはためく海底を…   理解されぬ想いを抱き spring effemeral 春の儚い命に換えて
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

149人が本棚に入れています
本棚に追加