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片っ端から砕いていこう
君への想いを
滲む程に握りつぶしてみよう
雪で濡れた道には
君への想いの亡骸だけが
静かに横たわっている
『ねぇ?ちゃんと僕が見えてるの?』
だから
砕いていこう
見えぬなら そのまま
手探りで
片っ端から砕いていこう
此鼓動を
キャンディーを噛み砕くように
甘い蜜の変わりに
滴るのは
極上の血の味
君の味
聖夜に願うは
神への誘い
冒涜の海に沈めておくれよ
消せはしないのさ
此味
此感触
此痛み
此表情
だからねぇ?
さぁ…
君への狂気を振上げて
ああ…
季節外れの桜が舞ってると思ったら
君の血だ…
壊れる程に
片っ端から砕いていこう
満たされるまで
この冬が終わるまえに
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