『小田切の死』

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(キレる男と戦いたい) そう願い続ける【神崎】には、勝負以外に興味を惹かれる物がこの場所にもう一つだけあった。 【小田切】の存在とその行く末である。 (奴を地下へ送りこんだのは紛れも無く俺だ。 元気なうちに一度くらいは罵声を浴びてやるか。 可哀相だが、 ここから生きて出るのは難しそうだ……) 【相馬】から受けた傷が癒え始めた頃【神崎】は、そんな安っぽい同情心を抱え、一度地下へ降りた事があった。 待ち受けていたのは黒仮面へ作業を命じる為待機中だった【01】 意外な場所で遭遇した【神崎】を【01】は小さな声で制止すると、すぐに薄汚れた予備の仮面を手渡しながらきつい口調で注意を促した。 『奴らを無駄に刺激するな』 その一言のみを口にした。
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