―弐―

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頼朝が口を開く。 『お前が眠ってしまった後にすぐ義高が木曽より参ったのだ。義高も長旅の疲れが溜まっていると思ってな、明日改めてあわせるつもりだったのだ』 『さようでございましたか…』 『とりあえずどうじゃ、今宵は2人共もう休んで明日改めようではないか』 『お気遣い傷み入ります。それでは私は頼朝様のお言葉に甘えて休ませて傷み入りますだきます。 頼朝様、政子様、大姫様、おやすみなさいませ。』 そう言って頭を上げた義高はくるりと向きを変え客間へとむかった。
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