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『大姫!!』
『父様!母様!』
声の主は源頼朝と政子。
勝手に散歩に出ていた大姫を探していたらしい。
『まったくお前ときたら、このような場所で何を…おお!』
しかめっ面をしていた頼朝が少年の存在に気づく。
大姫も視線を少年の方へ向けると、少年は頭を下げていた。
『なんじゃ、義高とおったのか』
―よしたか―
確かに頼朝はそう言った。
義高とは、自分のいいなずけとおっしゃる方。
この方が…―
『義高様…?』
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