―弐―

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『大姫!!』 『父様!母様!』 声の主は源頼朝と政子。 勝手に散歩に出ていた大姫を探していたらしい。 『まったくお前ときたら、このような場所で何を…おお!』 しかめっ面をしていた頼朝が少年の存在に気づく。 大姫も視線を少年の方へ向けると、少年は頭を下げていた。 『なんじゃ、義高とおったのか』 ―よしたか― 確かに頼朝はそう言った。 義高とは、自分のいいなずけとおっしゃる方。 この方が…― 『義高様…?』
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