終焉へのプロローグ

19/32
前へ
/32ページ
次へ
それから数日後のこと 『ご飯できたよ』 『あぁ』 トモキは読んでいた新聞を整えて机に置いて 『あ… ねぇ……』 私はどうかしたのかと振り返った。 『え…えっと… あ…あの…』 私はトモキに駆け寄りトモキに声を掛ける 『………トモキ?』 トモキは頭を手で抱えながら答えた。 『……ごめん。 あれ……? 君の名前が…… すぐに出てこない…』 『……… うそ……… 「マナ」よ 「木下マナ」!! 覚えてるでしょ!?』 (毎日名前を呼んでいたのに―――) 私は驚愕し、トモキの肩を強く掴んで自分の名前を叫んだ。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加