終焉へのプロローグ

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――――そして 『終末』はやってきた まるで雫が――溢れ落ちるように… あれから二日が過ぎた朝 私はトモキを覗き込み声をかけた。 「おはようトモキ」 「体の調子はどう?」 トモキは呆然として二、三回辺りを見回して言った。 「…誰?」 その言葉に思考が止まった。 「…どこかで会ったことあるような気はするんだけど…」 続けて話すトモキ。 その言の葉は私の胸に突き刺さり…体も声も震えた。 「…ほんと…に わかんない…の?」 私は声にならない、か細い声でトモキに問う。 「…わからない 君は誰で どうして自分がここにいるのかも…」
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