終焉へのプロローグ

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カン…カン…カン…。 私は今、買い物を終えてトモキと暮らす部屋に辿り着いた。 「トモキ――ただいま」 テレビを見ていたトモキは振り返り、少し間を置いてから微笑み口を開く。 「―おかえり、マナ」 私はその間がこわかった。 「…今一瞬ドキッとしちゃった」 トモキはキョトンとした瞳で 「何で?」 と聞いた。私は続けて胸のウチを溢す。 「「マナ」って呼ぶまで少し間があったから…」
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