終焉へのプロローグ

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例えば夕食の時、テレビを見ていた時の事。 トモキはテレビを見ながら悩んでいた。 「ねぇ…この子誰だっけ?」 テレビに映っていたのは、トモキが女優で一番好きな広末涼子だった。 「ヒロスエだよ。広末涼子」 私の方を見ず、テレビを見たままトモキは言う。 「…ふぅん。そうだっけ?」 トモキはテレビを見ていたから分かんなかった…と思う。 でも、私の事もいつかこうやって忘れちゃう…と思うと寂しくて、悲しくて涙が流れた……。
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