なかない御人形

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なかない御人形

貴方に問うた、この難題を貴女は迷いもなく。 嗚呼、愛とは何ぞ、心とは何ぞ、人とは何ぞ、(それは果てしなく)(しかしアナタには、) あら、私達に似合うのは闇夜のように黒い黒い髪に、陶器のように白い白い肌に、血のようにアカいアカい口脣でしょう? 似非た微笑を浮かべた少女が、頬に血を垂らしながら言った。(緋朱赤あかアカ。嗚呼、大好きよ!) 狂狂と、踊るは終焉の舞 貴方の世界は小さくとも、 貴女の世界は何次元でも、 廻らば何処もかしこも真っ赤でしょう? 至上の闇に幸福の鮮血 凍った円舞曲に響く鈴の音 鳩は飛び去り鴉が囁く (嗚呼私、鳥は嫌いよ) キミ死ニタマへ 喜んで、私のだいすきなアナタのためなら 血を垂らして、私の慕うアナタのためなら 狂い叫んで、私が欲するアナタのためなら 散らばる黒い何かに、砕ける白い何かに、そして谺する赤いソレに御別れの唄を。 (あーあ、こわれちゃった。)
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