生きた魚は美味しいニャの巻

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「もう、寝ぼすけさんはお父さんに似たのね」 マミィはそう言ってから、尻尾を二、三回横に振った。 テーブルの上に一瞬赤い靄(もや)があがると三人分、いや…三匹分の生きた魚が出てきた。 チビが指を器用にパチンッと鳴らすと煙草と新聞は消えた。
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