出会い

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 僕の名前は洋平。 どこにでもいる平凡なサラリーマン。僕の職場は男ばかりで全く出会いがない…。朝起きて仕事して、帰って寝てまた起きて仕事。そんな普通の毎日が退屈でたまらなかった…。ある日、暇つぶしに始めたケータイでの「出会い系サイト」同じ県内の女の子ですぐに直接メールできる子が見つかった。その子はたいしてメールもしてないのに会いたいと言ってきた、当然僕は断った。もしかして何かしらの悪徳商法や詐欺にあったりしないだろうか?そんな不安とは逆になぜだか心の奥では会ってみたいと思う自分がいた。翌日、またも彼女から会ってみたいとメールが届いた。僕は彼女と会う決心をした。お互い仕事が夜勤という事もあり、朝方待ち合わせをして朝日を見に行く約束をした。朝4時…僕は一足先に待ち合わせ場所に着いて車の中で発売されたばかりのCDを聴いていた。その曲はあまり売れてなく、地元の仲間達の間でだけ大人気だったグループの曲だった。 しばらくして彼女がやってきた。彼女はあいさつや自己紹介そっちのけで、いきなり何気ない普通の会話から始めた。今日初めて会ったのに、彼女はずっと前から友達だったかのように接してきた。何故だろう?不思議と自分を見てるような気がした。これが僕と「トモ」と最初の出会いだった。
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