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進化?退化?
―――あの影を見てから、この世のものとは思えない生き物を見るようになった―――
その生き物の事を親や友達に話しても誰も信じてくれない
笑われるだけだった。
同年、八月
僕は小学生低学年の弟と公文(くもん)に行っていた。
その公文は一階が子供を預かるところで、二階が教室だった。
いつも大体七時ぐらいに終えて一緒に帰る…
今日はいつもより早く終わった。弟はまだ終わっていない。
…七時まであと五分。秒針もしっかり動いている……
「何でこんなに遅いねん」
とか言っていた。
その時、“アレ”がきた…
そう耳鳴りと頭痛、目眩だ。
しかし、いつもとは違っていた…
いつもの目眩ではない、周りが高速で回っているかのようにくらくらする、視点も定まらない。
耳鳴りもいつにも増して大きくなる一方だった…
キ…―――――ン
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