誕生日。

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誕生日。

まもなく彼の誕生日が来るー 私は何をプレゼントしようかと毎日考えていた。 悩みに悩んでようやく気に入ったピアスを見つけた。 彼の誕生日当日ー その日は練習があり私は終始ドキドキだった。 練習が終わり、いつもの様に彼が私の方へ来た… 「お誕生日おめでとうございます!よかったら使って下さいね」 なるべく早口にならない様にゆっくり顔を見ながら言った。 「あ~。ありがとうございます」 かなりそっけなく言われてしまい肩を落とし家路に着いた… 彼に会いに行くたび、ますます彼に惹かれていった。 普段は無愛想でそっけない彼だけど、サッカーになると誰よりも輝いていたし、いつもピッチには彼の大きな背中と大きな叫び声が聞こえていた。 何かをやり遂げたり打ち込める人はとっても魅力的だと感じさせてくれる人だった。 その気持ちは今でも変わらない。
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