気持ち

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ピアスの一件があって以来、私は彼と少しづつ話せる様になった。 相変わらず、私は緊張して 彼は無愛想だったけど… 私はこの頃を境に、彼を【選手】から【一人の男性】として意識し始めていたー しかし彼には奥さんがいた。 私が通い出す数ヶ月前に結婚したのだ。 新婚の彼は、よく練習場に奥さんを連れて来ていた。 目の前を通り過ぎる車の中では、見た事のない顔で笑う彼と、助手席で無邪気に微笑む奥さんの姿… 初めて見た時は胸が苦しくて泣きそうだった。
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