秘密

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窓が開きすこし笑った彼の顔が見えた。 「お疲れ様です!さっそく書いてきちゃいました(笑)」 緊張してるのを悟られない様に、なるべく普通に持っていた紙を彼に差し出した。 「今日来ると思わなかったよ。また後で電話するから」 そう言って紙をヒラヒラさせた。 彼は周りを気にして「またね」と言って帰ってった。 彼が見えなくなっても、しばらく緊張で手と足がカタカタと震えていた。 震える手足と、自然とニヤけてしまう顔を気にしつつ私は仲間の元へ小走りで戻った。
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