君といた日々

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ある日 風が大量の雨雲を運んで来た 太陽の光を遮り 不気味なほど薄暗い闇が二人を包む 彼女を掠おうと風は容赦なく吹き荒れる この日ばかりは彼女の笑顔が見れそうになかった ただゴーレムにしか出来ないことがあった 大きな手が彼女を守る盾となり その巨躯で彼女を護る砦となった 彼女は微笑む 『ありがとう』 と言いながら 嵐が過ぎ去ると夜になっていた 風が厚い雲を吹き流し二人に澄み切った夜空を贈った その夜彼女は眠りにつくまでずっと星の神の話をした
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