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戻って1分かからないうちに、後ろから人影が来ました。
節電仕様で電気OFFの廊下で白光りする奴と闇に紛れる者です。
「ワンワン刑事っ!それに変態!」
何を隠そう、サモエド仮面とワンワン刑事でした。
『なにそれどんなキャラよ?』と思ったらレッツゴー本屋さん。
「事情は知っている!今すぐ全員で乗りこも……」
「さて、ワンワン刑事さん。まず犯人に見つからないように犯人の正体を…」
サモエド仮面は完璧に無視。学食内へ極めて静かに入ります。
厨房に入り、業務用冷蔵庫の影から音の元を見ます。
「音が変わってる…それにアレは!」
「ほらキノ、やっぱりそうだった。」
エルメスの言った通り、調理台の前に立っているのは魔物でした。
巨大な魔物は、申し訳程度に三角巾を頭に乗せ、大きくてしわの多い手で香り高い生姜をおろしつつ、調理台に置いたキッチンタイマーを見ていました。火にかけている鍋には、どうやらお湯が沸いているようです。
ちなみに魔物とは“魔の誘い”に乗ってしまったこの学園の生徒なのです。 木乃は変身し謎のガンファイターライダー・キノとして魔物を元に戻す役目を担っています。 一応横にいるサモエド仮面もです。
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