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「アイツ~…わたしのうどんを……」
「別にキノのじゃないよ~…」
ズルズル~っとうどんを啜って汁も飲む様子を見ながら、キノは2つの意味で我慢の限界でした。
①『お昼のうどんを奪った犯人への憤り』
②『食べてるのを見てたらお腹空いてきた』
どちらもかなり堪え難いものです。
「ヘイ!!そこの大きなキミ?」
「あっちゃ~…なにやってんのサモエド!」
いつの間にかまた出しゃばったサモエド仮面が勝手に魔物と対峙します。
「ちょっと待って…」
キノの考えが0.1秒で変わりました。『このまま変態がやられてくれたら、少なくとも調理台なんかがぶった斬られずに済む』
そんなキノの思惑を全く知らないサモエド仮面。彼を目の前にした魔物は器を放り投げて爪を振りかざす!……と思われましたが予想外。残り少なかったうどんを汁と一緒に飲み込んでから、サモエド仮面に張り手をお見舞いしました。
「ヴぎゃっ!!」
「よしっ!調理台の安全は保障されたわ。あと、食べ物を無駄にしないのは感心ね……でもやることはやるよっ」
「その意気だよ、謎の美少女ガンファイターライダー・キノ!!」
サモエド仮面はワンワン刑事に任せ、エルメスの楽しげな声と同時にキノは、ウエストベルトのポーチから銃を一丁出して魔物と対峙します。
…なんでウエストベルトのポーチから?って、原作を読めば分かりますよ。
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