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「あ~……お昼の前のカウントダウンって長いなぁ~」
とある学園のとある教室、窓際・一番後ろの席、そこにこの話の主人公――木乃がへばっていました。
遥か彼方(実際はそうでもない)の黒板前に、社会の教師が立ち熱弁を振るいますが今の木乃は、あたかもそろそろ聞こえるはずのチャイムしか聞こえないフィルターが掛かっているかのようです。
ムクリと起き上がっては教師の頭上の時計を見つめます……
「3、2、1、ぐ~~っ…」
「よし!ここまでだな。号令。」
チャイムに被って木乃のお腹が鳴りました。終わりの礼なんて頭カクン!で済ませ、一番出にくい席から誰よりも早く抜け出し学食に向かいます。猫まっしぐらです。
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