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【うどん玉不足。以下のメニューはお休み】
赤マッキーで書かれたお休みの3文字がやけにリアルでした。その下のリストには木乃の『いつもの』が当然ありました。
「お…おおおおじさん!!不足ってどういうコトっ!?」
「あ、いやぁ…」
噛み付かんばかりに学食のおじさんに詰め寄る木乃は空腹と驚きでテンションが変です。
「昨日買って冷蔵庫に入れたはずなんだけどねぇ~…消えてたんだよ‥」
「「ええっ!?」…え?」
驚きが2倍だったなぁ…と木乃が振り向くとそこには…
「なぁ~んだ、犬山か。」
「なぁ~んだって何だ!僕も冷やしうどんが食べたかった~…」
口惜しがるクラスメイト、犬山・ワンワン・陸太郎がいました。
でも『何だ』辺りから木乃は聞いてませんでした。
「わたしの…わたしのカレーうどんを返せーー!!許せない、いや許してはいけないっ……おじさんっ!私に犯人を捕まえさせてっ!!」
カウンターに手を付いて復讐に燃えていましたから。食べ物の恨みを舐めちゃいけません、恋の恨みより恐いですからね。
あまりの迫力におじさんは狼狽えますが、どれ程木乃がカレーうどんを楽しみにしているかを知っていますのでOKします。
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