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「…さて」
「よし…」
「行こう…」
別々の場所でそれぞれが気合いを入れました。それぞれの思いを胸に、中央棟は学食へむかいます。
「あっ!静せ……静先輩~」
廊下を歩いてきた静に思わず声を掛けかけますが、ハッとして小声で手を振ります。気付いた静はほんの少し小走りに木乃の前まで来ました。
「やぁ‥明日の健康的な食事の為に今日は頑張ろう」
「えぇ、学食の平和は守らないと!」
「僕もいますっ」
静・木乃二人で決意を新たにした時でした。いつもより幾分か控えめな喚き声、犬山・ワンワン・陸太郎です。
木乃は明らかに舌打ちします。
「まぁ…犬でも使えることはあるでしょ。さぁ行きましょう!…アンタもちゃんと付いてきなさいよ」
「くそぅ…静倒す」
といっても学食の入り口はすぐ横でした。
おじさんからちゃんと鍵を預かってましたから、ピッキング等の泥棒まがいなコトはせずに一行は学食に入ります。
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