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学食の厨房にはこの時間誰も居るはずがありません。しかし、木乃達には聞こえています。
トントントン…
「これは…」
「あ、ネギ……?」
木乃達が居る場所より奧から響く規則正しい音。耳をそばだてて聴いていた木乃が一つの答えを出しました。
「おばあちゃんがネギ切る音をスローにしたらこんなカンジ‥かも」
エルメスが心の中で納得して、犯人がうどんの薬味にするんだな!?と犬山が言いました。軽く木乃は無視します。
「何にせよ、夜の学食に侵入して良い筈がない‥」
静は腰の刀を握り、音のするほうを鋭い目付きで見つめました。
木乃も太股のモデルガンに手を伸ばします。
「そうですよねっ…というワケで」
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