I miss you.

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しかも、最近はもう、朝もぽかぽかしてるから…。えっ…? 由香はハッとして跳び起きた。 えっ?えっ?ほらーっ…。 目が覚めたら、もうとっくに朝だった。いつのまにだか由香は、グッスリと眠ってしまっていたらしい。 もうっ! 9時45分。 どうしよう。もう、行くの、やめよっかなぁ…。 二度寝か、登校か。まだ半分ふとんの中で、由香にはちょっと、究極の選択。 小さなテーブルの上には、今日水崎に渡すはずのテストが。 あれ?カバンに、入れたはずなのに。忘れたら、どうするつもりなんだろう、私…。 由香はベッドから出て、テストをすぐにカバンの中に詰め込んだ。 あ…。起きちゃった…。 顔を洗って、ハミガキをして、シャワーを浴びて、薄ーい化粧。 気づくかなぁ…。でも、ほかの先生が気づいたらうるさいから、やっぱり口紅はやめとこう。 由香はティッシュで口紅を拭き取ると、透明なリップクリームをぬって、口をつぐんで鏡ににこり。 スカート…。ギリギリまで、もうちょっと上げちゃえ。うん。よし。オッケー…。 春のぽかぽか陽気の中で、由香はちょっくら遅めの登校。清々しい春の心地の町並を、悠々と歩いていく。もうすぐ、3時間目が終わる頃。 テスト出したら、アイツ、なんて言ってくれるだろう…。 不安にも勝る、なんなんだろうか、こんな気持ちは。どちらにしても、そんなこんなで、由香の足取りは軽い。 紋白蝶が好き。紋黄蝶が好き。蛾でもなんでも、今ならきっと好き。 .
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