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キーンコーン、カーンコーン…。
お決まりのメロディに、いつか歌詞でもつけてやりたい。さりげなくって、皮肉めいてる歌詞がいい。
下界は一瞬、みんなの声が静まって、
「じゃあ、始めます」
「きをつけ。礼」
声をそろえていっせいに、
「お願いします」
「はい、お願いしまーす。えーっと、みんな、先週から、念願の2年生やね。どう?後輩ができた気分は」
…。
無反応?あはっ。ウケる。誰?この先生。
「まぁ、まだ、1年が部活に入ってきてないから、実感ないかな」
…。
無反応。ツカミ失敗じゃん!ヤバイ。こうやって聞くと、授業も、けっこうアリかも。
「じゃあまぁ、そういうわけで、」
“そういうわけ”って、どういうわけよ。ていうか、2年の社会って誰?えーっと、声若いし…。あー…、そう言えば、1人いたなー…。“水沢”?とか、いなかったっけ。なんか、27歳ぐらいの。
「2年になって第1回目の社会の授業は、1年の、復習から行きまーす。小テストします。全部しまってくださーい」
「えぇーっ!」
「はーぁ?」
あはははっ。そりゃあそうだよね。ていうか、いきなりテストとか、マジなんなのコイツの授業。
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