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ある意味、また1年の猶予をもらえた私は、安心してイブと誕生日を佐登美と過ごせることになった。
le vantに戻った私は、そのことを佐登美に話した。
「広瀬さんも本当にいい人だね……」
「だよね」
私は、心からそう思いながら言った。
「それに比べて、あんたは本当にひどいオンナだねえ」
「……だよね」
私は、ため息混じりに言った。
「でも、いいわ。私がイブと誕生日を祝ってあげるわ。今年はヒマだし」
佐登美が私の肩にぽんと手を置いて、笑顔で言った。
「ありがと」
私も笑顔で答えた。
佐登美がいてくれるなら、去年よりは幸せなイブに違いない。
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