第3章 いつもと違う年末

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今年の誕生日から人生の節目を感じて、ちょっと行動を変えたら、すごく環境が変わった気がする。 今までの代わり映えのない人生が何だったんだろうと思う。 ずっと損をしていた様な気さえする。 全ては自分の気持ち次第だったんだと、あらためて気付く。 ことあるごとに楽な方へ逃げていた私は、結局自分を何もない人生へ追いつめていたのかもしれない。 こんなにやさしくしてくれるマスターとさゆりさんにも、ただの大家さんだからと自分に言い聞かせて距離を取っていたのは事実だ。 今まで自宅の方にまで来ることは本当になかった。 その距離感を除くと、今はこんな素敵な時間が持てた。 考えてみれば、何か行動したとして、私には得るモノがあっても失うモノはない。 これからは、いろいろなことに逃げずに、まずは手を出してみることを今年の抱負にしようと思った。  
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